少し前に、髪を切った。2年くらいお世話になっていた担当さんが急に退職してしまい、後任の人との相性があまり良くなかったので、店を変えようと思っていた。ただ、なんだか最近は土日も忙しく、思う様に時間が取れないことから、なんとなく伸ばしっぱなしになっていて、見苦しいこと、この上なかった。それでもういい加減、切らなくては、と、ある日思い立って、通勤途中にある小洒落た感じの美容院に行ってみた。結果、悪くない。また次も行ってみようという気になった。
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ところでこの話題はあまりしたことがないのだけど、高校を卒業したあたりから、社会人になって2年目くらいまでは、美容院には行かず自分で切っていた。無印良品ので散髪用の鋏を買って、適当に切っていた。当然、自分でやるのでうまくいくことも失敗することもあった。特に後ろの方は酷いことになることもあった。まあでも、だいたいこんなものかと納得していた。悪くないじゃない。
自分で切る様になった詳しいきっかけは忘れてしまったけど、1回につき4〜5,000円を払うのがもったいないというのが、理由のひとつだと思う。単にケチ、というのもあるけど、髪を切ると必ず、「なんだか失敗したなァ」と思ったもので、どうして、気に食わないものに対価を支払わなければならないのか、阿呆くさ。そんな風に思っていた。うまい人に巡り会わなかっただけなのかも知れないけど、自分でやった方が早いと思ってしまったのだ。
それでは、再び美容院に行く様になったきっかけは何か。これはもう、結婚前の顔合わせがそれである。さすがにそれは、と気が引けたのだ。それでどの美容院がいいのか、というのはまったくわからなかったので、適当に入ったところが当たりだった。良かった、と思って2年くらい利用したら担当さんが辞めてしまったのだ。でも、美容院への支払いについては見合うものもある、と気付けたのが良かった。とにかく実感が伴わないとダメだ。
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自分のことは自分でする。この感覚は、それでも根本にあり続ける。責任を取るとか、コントロールするとか。自分を律するとか。好き嫌いのレベルではなく、そうあるべき、という感覚なのだ。とはいえ全然ストイックじゃなくて、けっこうグダグダなのだけど。自分をコントロールできないことは、恐怖だ。
まあでも、髪を切るぐらいで大袈裟な、とは思わないでもない。
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