シャワーを浴びていて、ふと、「そういえば、行水みたいに冷たいシャワーを浴びていたことがあったなァ」と思い出した。
いま住んでいるのは築20年のマンションで、あちこちの設備が古い。ということと関係があるのかどうか、シャワーの温度が一定でない。使い始めのときや、一旦止めて、再度使い始めると、急に冷たくなったり熱くなったりする。そのときも急に冷たくなって、でもちょっと我慢していればすぐに戻るか、などと思いながら浴びていたら、不意に昔のことを思い出したのだ。
なぜそんなことをしていたのか。それはいつのことだったか。実家にいた頃のことだから、少なくとも4年以上前の話だ。でも、中学生や高校生の頃のことの様にも思えるし、浪人、大学、或いは社会に出てからのことの様にも思う。健康になれる、なんて思って浴びていたのか。すっかり忘れていたことだから詳細はまったく思い出せないのだけど、なんとなく、その頃はわりあい、健康だった気がする。
健康という話なら、小学生の頃は早朝にマラソンをしていたこともあった。ぬるま湯に塩を溶かしたものを鼻から吸って、鼻うがいをしていたこともあった。意識的に歩くこともしていたし、階段を使う様にしていたこともある。1年くらい前には水泳をしていた。
いまではどうか。それらがすべて健康に良いかどうかはさて置いて(実際、鼻うがいは素人が安易にやると二次被害に遭うこともあるという。怖い。)、どれも遠ざかっていってしまった。自分をコントロール云々と偉そうに言いながら、実際にはこのザマだ。体もすっかり弱くなってしまった。これを「30歳になったから」と言いのけるのは、恥ずべきことだな。
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ところで前回の日記に『Space Oddity』というDavid Bowieのアルバム名を付したのだけど、これはコントロールするという内容から、彼の「世界を売った男(The Man Who Sold The World)」という曲を想起したためなのだけど、よく考えたらこの曲は同名の『The Man Who Sold The World』というアルバムに入っているので、まったく意味がわからないものになってしまった。阿呆にもほどがある。『Space Oddity』は、これはこれで良いアルバムなのだけど。
あまり歌詞というのはよく読まないのだけど、「世界を売った男」の“I never lost control”というフレーズが好きだ。
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