2011/02/19

屁理屈/LOVE CITY

 最近の自分の中の流行は、自己分析。と言ってもフロイト先生とかを持ち出す様な本格的なそれではなく、もう少しラフな感じ。日記をまた書き出したというのも関係しているのだけど、昔から自分の考え方とか行動について振り返ってみるというのが好きだったので、何度目かの流行とも言える。
 それで、前から薄々感付いてはいたのだけど、自分は理屈っぽいところが多分にあるのだが感覚的なところもまた、多いにある。つまりフィーリングで動いて後付けの理屈、場合によっては屁理屈になるけど、とりあえず、自分を納得させたがるという傾向がある。
 そういう風に思い至ったのには理由があって……と書きたいのだけど、そうして付けた理屈が理屈になってなくて、あ、こういうところが後付けなんだよな、と気付いて苦笑した。

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 短いエピソードを2つ。

 中学校の家庭科の課題だったと思う。何か食品の成分を調べてレポートを書け、というものがあって、家庭科に限らず基本的に課題の類いにはギリギリまで手を付けない質だったので、例にもれず提出日直前になってでっち上げの様な態で仕上げた。内容が酷い。何を調べたのかは失念したが、やたらとアミノ酸が目に付いた。その頃まったく別の線で食品添加物が気になっていて、結びついてしまったのだろう。
「自分が調べた食品にはアミノ酸というものが多く入っていた。どういうものかを調べるまでには至らなかったが、近頃増えている食品添加物の類いに違いない。それはつまり……。」
 屁理屈というより、もういい加減にしろといった感じだ。よく再提出を求められなかったものである。2とか1が付けられた記憶もない。

 もうひとつは高校の美術の課題で、どこか美術館に行って作品を選んでレポートを書けというもの。レンブラントの絵を選んだ。そのときは中学時代よりはまともになっていたので、一応百科事典か何かで調べたのだけど、レンブラントの名前が見つけられなかった。それで結局、
「名前が見つからないので、おそらく名を成した人ではないのだろう。でも自分はこの作品を観てひどく感銘を受けた。美術作品というのは歴史的な評価や他者の評価に左右されず、あくまで自分の視点で判断するのが大事なのではないか……。」
 なんともまあ、偉そうな物言いだなという感じだし、滅茶苦茶な理屈だ。というか、17世紀オランダを代表する彼に対して大変な言い草だ。

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 大学の頃、後輩にこう言われた。「オダ先輩の話は、どこか胡散臭い」確かにそう思う。それはいまでも変わらない傾向で、だから私のまわりの人は、私と話をしていて違和感を覚えたら、遠慮なく言った方がいいと思います。お互いのために。

 胡散臭さは、曽我部恵一にも感じる、なんて言ったらファンに刺されるかな。

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