2011/04/06

つれづれ/マーラー

 悪態をついたまま、また日記を放置してしまった。
 どうしても感じのいい人になれないものだなァ、と自分の日記を読み返すと実感するが、そういえば、先日、違う部署の人から「あ、オダさんて怖いってウワサの?」と言われた。怖い? いったいどういうことだろう。その人とは直接話したことはなかったので、文字通りそういうウワサが流れているということなのだろうけど、そのルートがわからない。たまに厳しいことを言ったりもするが、職場では感じのいい人を演じているつもりなのに。あるいは、いわゆる「怖い」ではなく、もっと違う意味の「怖い」なのかも。
 まあ、その話はとりあえず置いておくとして、自分の根本は批評……とも言えないレベルの、悪態つき、ということなんだな、ということ、そしてそれはなかなか変わらないんだよな、とシクシク考えた数日だった。

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 変わらない、といえば、相変わらずテレビを見ない。もともと、実家にいる頃もテレビを見る習慣があまりなかった。ついていれば、阿呆の様に口をぽかんと開けて見てしまうが、自分からつけることは殆どない。なんだろう、音楽が聞こえるとなんとなくその音の方に目を向けてしまうのと同じことなのだろうか。テレビって妙な引力があって、見るとはなしに見てしまう。自分のそれは、興味とは別の次元の話で、動物的な反応なのかも知れない。
 それでひとり暮らしの頃は必要性を感じなかったのでテレビは家になかった。2年間のこと。それで不自由はまったくなかったし、「淋しくないの?」という輩には「アンタみたいな淋しい人に、この感覚はわかるまい」と心の中で悪態をついたりもした。イヤな奴だな全く。
 結婚したら相方が持っていたテレビを家に置いたが、これも殆ど見なかった。だいたいニュースかスポーツ。たまにドラマ。W杯と白洲次郎が面白かったことしか記憶にない。

 ところが最近、うちにも地デジとやらが導入された。祖父の誕生日にプレゼントしたものだったのだけど、先日祖父が他界して、まだ充分新しいテレビをどうしよう、という話になり、せっかくだから使わせてもらうましょう、ということになったのだった。
 エコポイントがどうした、とか、アナログが見れなくなる、とかいろいろあって、購入を検討した時期もあったのだけど、まあいっかとなんとなく先送りにしてた矢先の話で、祖父の形見、という意味でも、我が家としては願ったりの形になった。それでたまにテレビをつけてみると、やはりきれいなものだと思う。自然の映像とか。
 でもやっぱり基本はニュースだったりして、地震があって、被災地の様子がこれでもかと液晶の大きい画面に映し出されて……。これは、たしかに小さい子供にはきついものがあるなァと思った。

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 テレビはあっても殆ど見ない。でもそれでは勿体ないし、DVDの機械でも買って映画でも観るかな、と目論んでいる。しかし、予算の関係で目下購入の計画がたたず、本を読んだりしている。
 そろそろクラシックでも勉強しようかな、と何故か吉田秀和の『マーラー』を買ったりした。

1 comment:

オダ said...

タイトルを変えました。つれずれではなく、つれづれ、ですな。